S.OTA

Project Story
プロジェクトストーリー

新規事業の立ち上げを経て、
新たな市場の創出に挑む

2013年入社

S.OTA

エキスパートキャリア事業部
キャリレーション統括部 東京運営部 部長
(取材時:人材派遣事業部 キャリレーション統括部 東京運営部 部長)

「経験を積もう!」と
駆け抜けた1~2年目

入社当初は東京オフィスで人材派遣の営業を担当していました。企業の人材ニーズに応じてクリエティブ職や事務職の派遣スタッフ活用を提案する仕事です。テレアポや訪問を重ねて顧客企業を新規開拓していました。1年目はとにかく経験を積もうと考えていたので、できるだけたくさんの企業にアプローチすることを心がけていました。テレアポは毎日60件くらい、訪問数は月40件くらいでしたね。
最初の3ヶ月くらいはまったく売り上げが立ちませんでしたが、この期間に蒔いた種が7月以降に芽が出てきて徐々に契約数が増えていきました。最終的には1年目にジュニア新人賞金賞を獲得することができました。この1年目の実績を買われ、2年目には当時苦戦していた名古屋オフィスの立て直しに「力を貸してくれないか」と声をかけてもらいました。これも良い経験になるだろうと考えた私は二つ返事で引き受け、名古屋オフィスへ異動することに。
名古屋に行った当初は苦戦しました。東京だと提案内容の良し悪しで契約を取れるかどうかが決まりますが、名古屋ではまず人間関係を構築しないと仕事の話になりません。そこで私はとにかく挨拶するためだけに企業を回ってみるなど営業方法を変えました。もともとコミュニケーション能力が高いほうではないので、世間話しのネタを意識的に探すようにしていましたね。こうした営業が功を奏し、40社の新規開拓に成功。新人賞金賞を獲得することもできました。

プロジェクトストーリー S.OTA インタビュー

新規事業立ち上げプロジェクトの責任者に

名古屋での営業も軌道に乗ってきた頃、社内で新しいサービスを立ち上げるという話が上がり、それを担う責任者の公募が行われました。新しいサービスとは、経験の乏しい若い人をマイナビワークスの社員として雇用し、研修したうえで企業に派遣しようというものです。私は「こんな機会はそうそうあることではない」と思い手を挙げ、2016年の6月から再び東京に戻ってこのサービスの立ち上げプロジェクトに取り組むことになりました。
監督役として取締役に付いてもらいつつも、実行責任者は自分。ほかに営業1名、コーディネーター2名という体制でプロジェクトがスタートしました。最初に決めたのは、新サービスの名称です。社内で公募を行い、「マイナビキャリレーション」に決定しました。キャリレーションとはキャリアとリレーションを組み合わせた造語。無期雇用という関係性のなかで派遣スタッフのキャリアを支援していくこのサービスにぴったりの名称だと思いました。
そこからさらに雇用するスタッフの就業規則や給与、教育体制、採用フロー、営業の方法などを、ROIといったことも考慮しながら、すべて一から考えていきました。私にとっては事業の立ち上げはもちろん、マネジメントも含め何もかもはじめての経験でしたが、周囲と協力しながら少しずつ事業体制を整えていき、2016年の12月になんとかサービスをスタートさせるところまで漕ぎ着けました。

プロジェクトストーリー S.OTA インタビュー

新たな市場を創出するという
困難な課題

ようやくスタートしたマイナビキャリレーションですが、お客様にこの新しいかたちの人材派遣のメリットを理解してもらうのには苦労しました。従来は30~40代の実務経験のある人材を経営状況に応じて柔軟に活用できるというのが人材派遣のメリットでした。しかし、マイナビキャリレーションが派遣するのは、研修はするものの実務経験に乏しい20代の人材です。お客様の側でも“育てる”というマインドを持ってもらうことが重要になってきます。
営業の際には、「派遣スタッフ活用の考え方を変えましょう」と訴えました。20代の人材は経験には乏しいかもしれないが、その分、伸び率は大きい。2~3年だけ働いてもらう人材としてではなく、長期的に活躍してくれる人材としてみてほしい、と。そうした地道な説明に加え、改正派遣法による派遣期間の限度が近づいてきたことも追い風となり、次第にお客様としてもこの新しいサービスを検討してみようというスタンスになってきました。
こうしてサービスを開始して1ヶ月後の2017年1月にマイナビキャリレーションの最初の契約が決まり、メーカーのお客様に当社で採用し研修したスタッフを派遣しました。その後も多くのスタッフを企業へ派遣していますが、お客様からよく聞くのはこれまでの人材派遣に比べて、スタッフの仕事へのモチベーションが高いという声です。実際、お客様に気に入られ、派遣先での直接雇用に切り替わったスタッフがこれまでに20名以上にのぼっています。

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AIに負けない派遣スタッフを
育てていきたい

現在は売り上げも順調に伸びており、マイナビキャリレーション専属のメンバーも増えました。このプロジェクトをリードしたことで、私自身も大いに成長できたと感じています。以前はプレイヤーとして自分の数字を達成するというのが仕事のなかで大きなウェイトを占めていましたが、現在はマネジメントという立場でメンバーの成長を見ていけることも大きなモチベーションになっています。最初はお客様のニーズを汲み取れずにトラブルばかりだったメンバーが、今では周りから頼られる存在になっているのを見るととても嬉しい気持ちになります。
当社の魅力の一つは若手であっても、自ら手を挙げる人間には惜しまずにチャンスを与えてくれるところだと思います。やりたいことを声に出せば、それを実現していける可能性は大きいです。チャンスをしっかりとモノにできるかは本人次第でもありますが、周囲も成長を見守ってくれます。
今後はマイナビキャリレーションのサービスをさらに広げていきたいと考えています。今のところは事務職のみの派遣サービスですが、今後はエンジニアや営業といった職種にも幅を広げたいですね。AIなどのテクノロジーがいくら進化しても、人の仕事は残るはずです。生き残るのは主体的に考え行動できる人だと考えているので、そういった人材をマイナビキャリレーションで育成し、求職者のキャリアアップや企業の人材ニーズに応えていきたいと思います。